銀塩からデジタルへ

最初に買ったのがEPSONのCP-100だったはず。調べると’96年春発売だったようだから15年前か。30万画素というVGA画面ぐらいしかないのでホームページ掲載用途ぐらいしか使い道がなかった。

仕事方面でF4&F100を使っていたが、先にデジタル化し、D100、D80と経由していまはD700。趣味方面は、GR10、Leica Ⅲf、RolleiFlex 2.8Fを平行して使っていたが、Lumix FX8ぐらいから完全に移行して、いまは銀塩やってない。

もういい年になってきたので、いつ死んでもいいようにデジタルで遊びたいってのが大きいか。面倒な事もすくないし。

最初にやったのが、撮影はフィルムだが、出力を大判インクジェットで1*3mの一枚もので、写真を規則正しく配置したもの。額で並べるのとはまた違った印象になった。

次に、インクジェットで普通の墨絵用和紙に出力したものを自分で和綴製本した写真集。インクジェット用に表面処理されていない普通の和紙なので、階調はもちろんでないのだが、顔料インクでやると黒はしっくりくるし、面白いトーンが出る。そのあたりの特性に合わせて写真を構成。デジタルだからこそできるアナログちっくな写真集になった。

そうこうしているうちに、ちまたにデジタルフォトフレームが出まわるようになった。値段もそこそこだし、暇な時なんかは光を放っている分、額に飾った写真より観てしまう。で、知り合いのBARに置いてもらってそこで写真展もどきをやる「フォトフレームでアート展」というのを思いつき企画。これは丸2年経過して、3年目に突入。札幌、阿佐ヶ谷、茅ヶ崎、京都、熊本、那覇の16店舗にまで拡がっている。

で、今回の写唄でプロジェクター。光が描くのが写真なんだから光に還すのが自然な営みだと勝手に解釈している。